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京都の穴場ノあなば・西陣

こんにちは、リタです。

京都は毎日うだるような暑さが続いています。

今日はそんなわたしの住む京都・西陣で長い歴史を持つ伝統工芸品、西陣織をご紹介します。

西陣織は五世紀頃にその技術が大陸から伝えられました。以後は政局に翻弄されながら興隆と没落を繰り返しつつ、やがて京都を代表する絹織物となりました。

昨今は生活スタイルの変化や後継者不足により、生産は落ち込む一方と言われていますが、地元民としては行く末が気になるところです。

そもそも西陣とは?

京都市上京区から北区にわたる地域の名称。「西陣」という行政区域はなく、応仁の乱(1467年-1477年)の際に西軍総大将である山名宗全らが、堀川よりも西のこの土地に陣(陣地・陣営)を構えたことに由来する。
*ウィキペディア参照

と、いうことでーーーー

西陣織をもっと詳しく知るために、同志社大学から西へ歩いて三十分ほどの西陣は大国町の織成館へ出かけてみることにしました。



館では西陣織の機織りの様子を間近に見ることができました。多くの作品も展示されており、あらためて日本の伝統工芸品の底力、それを支えるスゴ技を知ることができました。残念ながら機織りの現場は撮影禁止で様子をお伝えすることはできませんが、帯の製作は気力と体力と情熱のある人にしかできない壮大な作業であると実感しました。*それはそれは気の遠くなるような手作業により支えられています。

西陣織 スゴ技 其の壱

織り方の種類が多い。

「綴」「経錦」「緯錦」「緞子」「朱珍」「紹巴」「風通」「綟り織」「本しぼ織」「ビロード」「絣織」「紬」

の12種類!!!

・「綴(つづれ)」

「綴」は、よこ糸で紋様を織り出すため、たて糸に比べ3倍から5倍も密度の大きいよこ糸でたて糸をつつみ込むようにして織ってゆきます。紀元前1580年頃、エジプト第17王朝期で最初に織られました。

・「綟り織物」

綟り織物は、縦糸が緯糸の1本または数本ごとに地経糸の左右にその位置を変えて組織し緯糸と緯糸との間に隙間を作ります。夏に着用される、紗(しゃ)・羅(ら)・絽(ろ)などは、この方法で織られています。

・「ビロード」

ビロードは16世紀に入ってから南蛮貿易で日本に渡来しました。織田信長を始めとする当時の人々が魅了せられたと宣教師の記述にあるそうです。遺品では上杉謙信の牡丹唐草文様マントが最古のものといわれています。

西陣織 スゴ技 其の弐

工程がめちゃめちゃ細かい。

西陣織工程図

ピアノ式紋彫機

コンピューターによるグラフィック作業が可能になるまでは、紋彫は手作業でした。紋意匠図にもとづいて、たて33センチ、よこ4.5センチくらいの短冊型の紋紙に穴をあける作業が人の手で行われていました。

完成した紋紙をもとに織機を動かします

織機に紋紙を装着して織糸の動きを調節します。穴の位置、穴が開いている、開いていないで模様が決まりますが、織機を通るまで正確にできているか判断ができないため、穴の開け間違いや紋紙飛ばしなどがあれば失敗作、傷物の織物となることもありました。

*織機にコンピューターデータが組み込まれた今も、西陣織は5ブロック、数10工程があり、この工程の一つ一つは、さらに細かい工程に分かれているといわれています。

西陣織 スゴ技 其の参

織物に使う糸は染色してつくる。

原糸(げんし)、撚糸(ねんし)、精錬(せいれん)、糸染め(いとぞめ)、糸繰り(いとくり)、整経(せいけい)、経継ぎ(たてつぎ)、緯巻き(ぬきまき)など、こちらもさまざまな工程を経て糸が完成するといわれています。

この衣は、沖縄県八重山地方で製作されました。自生のインド藍の一種から染めこまれた糸が使われているそうで、カメの中で泥状にした藍を糸にしみこませるという染め方は、島の女性が編み出しました。

この帯、何でできていると思われますか?なんと大麻、あの大麻です。

かつて麻布といえば、大麻の茎を積んで織ったものと言われていたそうです。(戦前は、大麻は全国各地で栽培されていた)それが戦後マリファナ問題により行政の管理下に置かれるようになってから、このような麻布は姿を消してしまったんだそうです。

*無害の大麻を栽培して現在も製作は続いているそうです。

世界水フォーラムの公式プログラムとして上演された能楽「渇水龍女(かっすいりうにょ)」の舞台で、民を救い龍王となる王子役に着用された衣装。時価にして二千万円。海外からのお客様が時々大人買いされることもあるんだとか。

終わりに

豪華、あでやか、柄や生地が豊富で、冬は温かく、夏は浴衣でしっぽり感が演出できる。あらたまった席にしっくりと映える、インスタ映え。数えあげたらきりがない着物の魅力あれこれ。

たった一つのウィークポイントといえば、これ、これではないでしょうか。

一人で着れない!!!

着られたとしてもとても時間がかかる。

ということは、もしも、誰でも苦もなく短時間で着こなせたら、もっと着物人気は高まるのではと考えるのは私だけでしょうか?!

いやいや、若い世代や外国人による着物人気は、ゆっくりと手順を踏んで袖を通したり帯を締めたりする過程があってからこそなのだから、一人ですいすい着られたら着物の良さは半減してしまうでしょ。

賛否両論ごもっとも。

地元民としては、ご当地・西陣の民衆の手によって、長い長い歳月をかけて守られてきた伝統の技をもっともっと多くの人に知ってほしいと思います。職人さんの汗の結晶を、ご自分のものにして末永く愛でていただきたいと願います。

ガンバレー に・し・じ・ん・おりーー!

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ライター リタ
京都生まれ京都育ち。長らく箱庭のような美しい街から出たことがないことに危機感を覚え、8年前より国際交流のためのボランティア活動を始める。趣味は庭づくり。現在、韓国語の習得に邁進中。
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